自作PC初心者に最適・お手軽ベアボーンNUCのススメ
自作PC初心者に最適なお手軽ベアボーン「NUC」について解説。NUCの特徴や種類、自作PC初心者の方へのおすすめポイントも。
公開日: 2020.8.11
NUCとは?
< amp-img src="/imgs/topics/dbl8mq-1.png" width="714" height="340" layout="responsive" title="Intel NUCの画像" alt="Intel NUCの画像">
「Next Unit of Computing」の略で、インテルの提唱する新しいPCのフォームファクタ(規格)です。本体サイズが非常に小さいため、デスクの上でも場所を取らず、液晶テレビや液晶ディスプレイのVESAマウンタに設置することも可能です。
完成品NUCとベアボーンNUC
市場で販売されているNUCには、
- 完成品NUC
- ベアボーンNUC(一部パーツだけ組み立て)
の2種類があります。
完成品NUCは、その名の通り買って電源をつければすぐに使える完成品で、OSやメモリ、ストレージなど必要なものが全てインストールされた状態で販売されています。その意味ではメーカー製PCと同じです。
メーカー側で完成品にしているケースもあれば、パソコンショップなどがベアボーンNUCに必要なパーツを追加して「完成品NUC」として販売しているケースもあります。
一方で、ベアボーンNUCは、一部パーツやOSが搭載されていない状態で販売されているものです。一般的には、
- CPU
- マザーボード
- 電源 (ACアダプタ)
- Wifi/Bluetoothカード
- ケース
がセットになっています。
あとは、
- メモリ
- ストレージ
- OS
を用意して組み立て、OSをインストールすればすぐに使うことができます。
< amp-img src="/imgs/topics/dbl8mq-2.png" width="714" height="340" layout="responsive" title="Intel NUCのマザーボード。メモリとストレージが簡単に取り付けできる" alt="Intel NUCのマザーボード。メモリとストレージが簡単に取り付けできる">
自分で用意するパーツを比較すると、下記のようになります。
パーツ | 自作PC | 完成品NUC | ベアボーンNUC |
---|---|---|---|
CPU | ◯ | - | - |
マザーボード | ◯ | - | - |
メモリ | ◯ | - | ◯ |
ストレージ | ◯ | - | ◯ |
Wifi | ◯ | - | - |
Bluetooth | ◯ | - | - |
電源 | ◯ | - | - |
ケース | ◯ | - | - |
OS | ◯ | - | ◯ |
自作PCで必要なパーツのほとんどがNUCを買うだけで揃ってしまうので、非常にカンタンなのです。
NUCが自作PC初心者にオススメなワケ
組み立てが圧倒的にカンタン
自作PCはパーツの相性や、CPUなどのパーツの組み立てなど、知識が全くないと調べながら組み立てをしなくてはならず、意外と時間と調べるコストが必要です。
一方で、ベアボーンNUCは、組み立てる部分が、メモリ、ストレージだけで、あとはOSをインストールして終了なので、非常にカンタン。相性の問題が発生するとしてもメモリとストレージしかないため、トラブルが起こる可能性が非常に低いのが良いところです。
Intel製NUCならサポートも手厚い
自作PCの場合、BIOSやドライバのインストール・更新は全て自分でやる必要があります。ここは、自作PC初心者の方にとって最初の難関の一つです。
中小のパーツメーカーなどはBIOSやドライバのアップデートが頻繁でないことも多く、WindowsなどのOS側のアップデートにドライバがついてこれず、ドライバの不具合でPCが正常に動作しなくなることがあります。
しかし、Intel製のベアボーンNUCなら、ドライバの更新やBIOSの更新など、半導体最大手のIntelだけあって長期間サポートされます。
例えば、筆者も自宅サーバーとして使っているIntel NUC DN2820FYKは、2014年1月に発売されたモデルですが、2020年8月時点での最新BIOSアップデートは「2020年6月9日」にリリースされています。発売から6年以上経ってもサポートされるのは嬉しいところです。
また、Intel NUCは世界中にユーザーがいるため、ユーザーコミュニティも広く、ネット上でちょっと調べれば情報が出てくるところも嬉しいところです。
再販性が高い
Intel NUCは一定のニーズがある製品なので、「初めての自作PCをベアボーンNUCで作って、次は本格的な自作PCを作りたい!」となった時に、メモリ、ストレージ、OS以外のベアボーンパーツは、オークションやフリマで高値で売れます。
イメージとしては、2,3年では購入価格の50%未満には中々ならないので、4万円で買ったベアボーンNUCが2万円で売却できれば、新しい自作PCのコストを大幅に減らすことができます。
自作PCに慣れている方からすると「自作PCの面白さ」が足りないNUCですが、自作PCビギナーの方にとっては導入して入りやすく、再販性が高いため次のステップにも入りやすいのが大きなメリット。
これから自作PCを始めてみようという方は、ぜひ検討してみてください。