ゲーミングPCはデスクトップとノートどちらがいい?
ゲーミングPCはデスクトップとノートどちらがいいのか。処理性能や値段など複数の視点から最適なゲーミングPCを比較検討します。
公開日: 2020.6.22
パワー(処理性能)
かつては、ゲーミングノートPCというと「PCゲームが出来るノートPC」であって、本格的にPCゲームをやりたいのであれば、ハイエンドなCPU・GPUを搭載できるゲーミング・デスクトップPC一択でした。
最近では、ゲーミングPC需要の高まりもあって、ゲーミングノートPCでもデスクトップマシンクラスの性能を持ったモデルが登場しています。
例えば、DELLのゲーミングPC・ALIENWARE AREA 51mでは、デスクトップ用のCPUを搭載することができますし、グラフィックカードにはデスクトップ版GeForce GTX 1660 Tiに匹敵する「NVIDIA GeForce RTX 2070(モバイル)」を搭載しています。
デスクトップのGeForce GTX XX80系やGefroce RTXシリーズクラスの処理能力を求めるのであればデスクトップ一択ですが、「普通にゲームができればいい」という場合は、専用のゲーミングノートPCを選ぶのもありです。
拡張性
パソコンとしての拡張性は、当然ゲーミングデスクトップの方が高くなります。CPUやメモリ、ストレージだけでなく、ゲームに重要なGPUもデスクトップなら自分で交換したり追加したりすることができます。
ただ、最近ではゲーミングノートPCはメモリとストレージは自分で換装できるモデルが多いですし、Thuderbold 3の登場でeGPU(外付けGPU)ユニットに対応するモデルも増えているため、一概に「ゲーミングノートPCだから拡張性が低い」とは言い難いところです。
値段
本体価格はゲーミング・デスクトップPCの方が安くなります。同じ性能であれば、デスクトップの方が20〜30%、自作などでうまく組み合わせれば半額ほどで作れてしまうでしょう。
しかも、ゲーミング・ノートPCの場合、本体の制約上、Gefroce RTXシリーズなどの最上位クラスのGPUは積めないので、「とにかく性能が一番」という場合にはゲーミングデスクトップPC一択になります。
寿命・延命
ゲーミングPCは高額になることが多いので、一度買ったら長く使いたいところ。
寿命が長く、延命措置も取れるという意味では、ゲーミング・デスクトップPCが優れています。
CPUやメモリ、ストレージ、GPUを交換することで、マザーボードが対応していれば、かなり長い間、可能であれば4,5年くらいは現役PCとして活躍することができるでしょう。仮に、CPU、メモリ、ストレージ、GPUを全て最新のものに交換したとしても、総額でゲーミング・ノートPCよりも安くなることも多く、長期スパンで見た時のランニングコストは圧倒的です。
デスクトップPCであれば交換も難しくはなく、女性でもちょっと調べれば自分で交換可能でしょう。
ただし、ゲーミング・ノートPCが2,3年で使い物にならなくなるのかというとそういう訳ではなく、4,5年くらい前のモデルでも最新のゲームが十分に動くこともあります。
逆にいうと、ゲーミング・ノートPCを購入するときは、多少購入金額が高くなっても「4,5年くらいは使えるスペック」を選んで購入するのがおすすめです。
持ち運び性能
ここは同然ですがゲーミング・ノートPCに軍配が上がります。
GPUが搭載できる小型デスクトップPCでも、「Intel NUC 9 Pro」のようなハイエンドのものも登場していますが、同程度の価格でそこそこのゲーミングノートPCが買えるので、持ち運び性能を考えたらゲーミングノートPCにした方が良いでしょう。
また、ゲーミング・ノートPCは普通のノートPCよりもサイズが大きくなりますが、外部ディスプレイやマウスなどとセットにしたデスクトップよりかは圧倒的にスペースを取らないため、一人暮らしの方はゲーミング・ノートPCの方が良い場合もあります。
ただ、ゲーミングノートPCの方がデスクトップタイプよりも高額になりがちで、さらに自分でCPUやGPUをアップグレードできないことから短命になりやすいため、「本当に持ち運びが重要なのか?」をしっかり考えてから選ぶようにしましょう。
ゲーミングPCはデスクトップとノートどちらが良いのかを見てきました。
言うまでもありませんが、自宅のデスクでプレイするのがメインであればゲーミング・デスクトップPCがベストです。
ただ、ノートPCは「持ち運べる・省スペース」と言うゲーミング・ノートPCの大きなメリットもなかなか捨て難いところなので、自分がゲーミングPCに求める部分をしっかりと感があえて選ぶようにしましょう。