RyzenのGPU内蔵モデルでゲームはできるのか?
RyzenのGPU内蔵モデルでゲームはできるのか? Youtubeのプレイ動画などから実用性を検証してみます。
公開日: 2020.7.8
RyzenのGPU内蔵モデルのメリット
コスパがいい
Ryzenは基本GPUはグラフィックボードを追加する前提となっているので、CPUとGPU両方揃えるコストがかかります。ゲーミングPCを自作で組むような人は、どのみちグラフィックボードは買うんだからその分値下げしてくれるのはうれしいですが、グラフィックボードを追加しないユーザーからすると無駄に高いグラフィックボードを購入するのは避けたいところ。
そういった意味でRyzenのGPU内蔵モデルはコスパが良いCPUです。
消費電力が少ない
グラフィックボードは、基本的に最大で100W以上電力を消費するため、当然電源も多めのものを選ぶ必要があり、さらに動かしているだけでグラフィックボードで電気代を食います。
しかし、内蔵GPUを使えば、消費電力は微々たるものなので、省エネすることができます。
RyzenのGPU内蔵モデル一覧
RyzenのGPU内蔵モデルは、型番にGが付くのが目印。GPUを内蔵している分、Gなしの通常Ryzenよりかは少し値段があがります。
ラインアップは、Ryzen 3かRyzen 5のどちらかで、Ryzen 7にはGPU内蔵モデルはありません。
製品名 | GPU | 世代 |
---|---|---|
Ryzen 3 2200G | Radeon RX Vega 8 Graphics | 第2世代 |
Ryzen 5 2400G | Radeon RX Vega 11 Graphics | 第2世代 |
Ryzen 3 3200G | Radeon RX Vega 8 Graphics | 第3世代 |
Ryzen 5 3400G | Radeon RX Vega 11 Graphics | 第3世代 |
内蔵GPUの違いは、Radeon RX Vega 8 GraphicsかRadeon RX Vega 11 Graphicsで、ベンチマーク結果から見ると、Radeon RX Vega 11 Graphicsのほうが30%ほど高性能です。
内蔵GPUとはいえ、ベンチマークではGeForce GT 1030に近いスコアを出しているあたりを考えると、簡易ゲームならサクサク動くのではないかと期待するのも無理もないところです。
RyzenのGPU内蔵モデルでのゲームプレイ動画
実際にRyzenのGPU内蔵モデルでゲームをプレイしている比較動画をまとめました。
Ryzen 3 2200G
Ryzen 3 2200GとRyzen 5 2400Gの比較動画。見ている限り、両方ともGPUはフルで、CPU負荷がRyzen 5 2400Gのほうが半分くらいで済んでいるイメージです。
ゲームによっては、両方共グラフィックがガクガクです。
Ryzen 5 2400G
重めのFPSをプレイしていますが、画質はともかくしっかりとプレイできていますね。
Ryzen 3 3200G
Ryzen 5 2400GとRyzen 3 3200Gの比較動画。第3世代になってRyzen 3でもややCPU負荷が軽くなったようにも見えますが、この感じだとRyzen 3 3200Gを買うくらいなら、Ryzen 5 2400Gを買ったほうが良さそうです。
Ryzen 5 3400G
Ryzen 5 2400Gとあまり差がないと言われているRyzen 5 3400Gですが、こちらの動画で見る限りほーんのちょびっと(1%か2%か)良いくらいでしょうか。これなら、値段の下がったRyzen 5 2400Gの中古を買ったほうが良いというのも頷けます。
RyzenのGPU内蔵モデルでゲームはできるのかを見てきました。
「全くできないというわけではない」ですし、GPU性能を求めないゲームであればある程度快適にプレイできるでしょう。ただ、FPSなどのGPUに負荷がかかるゲームをプレイするなら素直に「 GPUなしRyzenと外部GPU」を組み合わせたほうが良さそうです。